住友林業(株)と中央日本土地建物(株)は16日、米国マサチューセッツ州ボストン近郊に純木造の賃貸用集合住宅「Milford Vista」(総戸数260戸)を開発すると発表した。
米国大手ディベロッパーのFairfield Residential Holdings LLC(フェアフィールド社)との共同事業。住友林業と中央日土地の現地子会社が組成したJVと、フェアフィールド社とが共同出資したSPCが開発主体。住友林業完全子会社のSFCアセットマネジメント(株)が参画企業のとりまとめや調整を行なう。
物件は、都市部から離れた保全地域に立地しており、ボストン中心部まで車で約40分。周辺の雇用地や大型スーパー、商業施設には車で10分以内でアクセスできる。ボストンは近年、バイオ・医療分野の企業集積が進んでおり、安定した雇用環境が続いていることもあり、賃貸住宅需要の増大が見込める。建物は木造・枠組壁工法の4階建て・5階建ての2棟構成。賃貸床面積は2万3,337平方メートル。
共用部分にはコワーキングスペースやプールなどを用意。ツーバイシックス材の規格品を使うことでコストダウンにもつなげる。構造材や内装に多くの木材を使用することで、CO2排出量の削減や炭素の長期間固定によって脱炭素化にも貢献する。
2025年1月に着工し、26年10月から工事完了の賃貸を開始。竣工は27年5月を見込む。