阪急阪神不動産(株)は28日、不動産・建築に特化したデータプラットフォームを運営する(株)ゴーレムと、AIを活用して建物建設時のCO2排出量を自動算定する先進的な取り組みを開始すると発表した。
CO2排出量の算定作業は、従来は専門的な知識を持つ技術者が手作業で行なっていた。ゴーレムが運用するシステム「Gorlem CO2」(ゴーレムシーオーツー)を活用することで、自動化を実現し作業時間を大幅に削減。専門知識がなくても建物のライフサイクル全体のCO2排出量を正確に算定することができる。
また従来は算定の際、取引先の建設業者ごとに書式の異なるデータを読み解く必要があったが、AIを活用することで、運用方法を変更することなく、業務を効率化できる。
両社は、2024年度竣工予定の全物件を対象に、同システムを利用し、CO2排出量の算定を進めていく。