業界関連ニュース

企業内大学「いちご大学」で自社事業を分かりやすく解説

2025.01.30
業界関連


27日の講座ではいちご地所(株)代表取締役社長の細野康英氏が、「THE KNOT TOKYO Shinjuku」での取り組みを中心に講義した


 いちご(株)は、社内の人材育成を目的に企業内大学「いちご大学」を2013年に開校。以来、グループ社員に参加機会を提供している。


 主に社内の役職員が講師となり、グループ事業やマーケット概況について、体験談を含め分かりやすく解説。最近はメンタルヘルスや救命救急といったテーマで外部講師を招いて実施することも多い。講座は年間60回ほど開催しており、役職員は事前予約をすれば、自由に参加できる。講座はオンラインで聴講できる仕組みも整備しており、遠隔からの参加も可能。


 1月27日には「地域の魅力を宿る体験へ-ホテル×レストランの新たな価値創造」をテーマに、いちご地所(株)代表取締役社長の細野康英氏が講師を務めた。日本におけるホテルマーケットの現況、同社が既存ホテルを取得してフルリノベーションを行ない開業したライフスタイルホテル「THE KNOT TOKYO Shinjuku」について、ホテルのカテゴリやライフスタイルホテルの説明、同社での取り組みなどを説明した。
 インバウンドに日本でのライフスタイルを体感してもらうためにもレストランは重要と考えているが、一方で、「宿泊事業での利益で、レストランのマイナスをカバーしているホテルが実は多い」(細野氏)と、多くのホテルが、レストランの収益化に苦戦している現実を解説。「THE KNOT TOKYO Shinjuku」ではそうした事態を避けるために、レストランは飲食事業者を誘致。テナントとして入居・運営してもらい、かつレストラン部分の工事費は同社が負担することで、同社・飲食店のリスクを回避しているという取り組みについて、誘致実現までの苦労なども含めて分かりやすく説明した。


 同社では今後も幅広い講座を企画・開催し、社内の人材育成につなげていく考え。

出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

一覧へ戻る