ポラスグループは、グループの研究機能や単独展示場等を集めた営業拠点「ポラステクノシティ」(埼玉県吉川市)を1日に竣工。6日に同施設内の単独展示場「体感すまいパーク吉川美南」に建設したモデルハウス4棟をプレス向けに公開した。
「ポラステクノシティ」はJR武蔵野線「吉川美南」駅徒歩13分の大規模土地区画整理事業地域内に所在し、敷地面積は約6,000平方メートル。同展示場のほか、住宅・非住宅の営業部門のオフィスに加え、住まいに関する技術展示スペースや大規模なセミナールームを設けた「オフィス棟」、研究機関である(株)ポラス暮し科学研究所が入る「研究棟」、実物大住宅を使った実験が可能な「実験棟」で構成する。吉川市の要請もあり、同施設では地域に開放するスペースも多く用意し、地元小中学生の学びや災害時の避難所としても活用していく。
体感すまいパークには、グループで木造住宅建築を手掛けるポラテック(株)とグローバルホーム(株)がモデルハウスを建設。ポラテックは、木造軸組住宅「PO HAUS」ブランドの「ARZILL(アルジール)」「和美庵」、「北辰工務店」ブランドの「心」、グローバルホームはツーバイシックス住宅「HaS casa(ハスカーサ)」ブランドの「Leche(レチェ)」のモデルハウスを展示した。
アルジールは「余白の家」、和美庵は「小径の家」、心は「新たな快適さを実現する次世代型住宅」、レチェは「曲線美と機能美が調和するホテルライクな家」といったコンセプトを設定。いずれも、居室ごとの明確な仕切りは最低限にとどめ、ダウンフロアやスキップフロアの活用によって住戸内で過ごす家族が緩やかにつながれるプランを提案した。心では、(株)LIXILのシステムを採用したスマートホームサービスを提案したり、レチェでは階段の踏み板の一部を伸ばしてテーブルの一部にする「フローティングプレート」を展示したりと、モデルハウスごとに個性を打ち出している。
同施設はオープン初日と2日目の合計来場者数が200組を超えるなど、好調なスタートを切った。施設周辺の狭域集客だけでなく、研究機能や展示機能なども備えたフラッグシップ集客施設として、広域客の利用も想定している。ポラテック取締役木造建築事業部事業部長の橋本裕一氏は、「体感すまいパークは6ヵ所目となるが、この『吉川美南』はモデルハウス以外に研究施設や技術展示などの機能が備わった初めての施設。この環境を生かし、当社での新築を検討されているお客さまをお連れして、モデルハウスと共に当社の技術やアフターケア体制をご覧いただくことで(建築の)決断を促す施設としたい」と語る。
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