野村不動産(株)は8日、(一社)MEGURO MARCと連携し、複合施設「MEGURO MARC」(東京都品川区)にて「防災デー」を開催した。同社のエリアマネジメント活動「Be ACTO」の一環。
「MEGURO MARC」は、オフィスビル「JR目黒MARCビル」、賃貸マンション「目黒MARCレジデンスタワー」、分譲マンション「プラウドタワー目黒MARC」の3棟からなる。全体竣工は2023年10月。詳細は、過去のニュースを参照。
(一社)MEGURO MARCはそのエリアマネジメント組織で、野村不動産、(株)ジェイアール東日本都市開発、(株)JR東日本ビルディング、プラウドタワー目黒MARCマンション管理組合で構成。今回、「目黒MARCレジデンスタワー」と「プラウドタワー目黒MARC」の各居住者および地域住民を対象に、まちびらき後初となる防災イベントを開催した。なお、オフィス棟専用の防災訓練は7日に実施した。
品川区や東京消防庁品川消防署などの後援・協力の下、誰でも参加可能な「煙体験テント」や「水消火器訓練」、「応急処置講座」など7つのブースを設置したほか、入居者限定で「非常階段訓練」や「エレベーター訓練」など3つのプログラムを用意。それぞれに参加することでスタンプがもらえ、スタンプを2個以上集めてアンケートに回答すると防災食と交換できるラリー形式とし、参加者らが楽しみながら包括的に災害への備えを学べるようにした。
取材に応じた野村不動産事業創発本部エリアマネジメント部推進二課で、(一社)MEGURO MARC事務局の菊池恭平氏は、「有事の際には3棟がそれぞれ連携しなければならないということを認識するイベントにできた。その上で一般社団法人として今後どういった連携をしていくべきか、各棟の管理組合や品川区、地域と協議していきたい」と話した。
野村不動産によると、8日の参加人数は約300人だった。防災イベントは、やり方を模索しつつ、今回のような形で今後も継続的に開催していきたいという。