東急不動産(株)と京浜急行電鉄(株)で構成するコンソーシアムは28日、「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」を1日に着工したと発表した。
計画地は、都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅直結。空港利用等への需要増、国際交流拠点としての整備が周辺で進んでいることを受け、東京都が施行者となって鉄道施設や幹線道路などの都市基盤と一体的なまちづくりを進めている。「泉岳寺」駅コンコースへの接続による駅機能強化、JR山手線「高輪ゲートウェイ」駅・「品川」駅とのデッキ接続、オープンスペースや歩行者ネットワークの形成等により、3つの駅と地域がつながる交通結節点としての機能を持つ計画。
同コンソーシアムは、住宅やオフィス、地下鉄駅・子育て支援施設などが入る駅直結型の再開発ビルを整備する。敷地面積は約8,490平方メートル、延床面積は約11万2,300平方メートル、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造地下3階地上30階建て。
同計画建物の外観デザイナーには、Office for Metropolitan Architecture(OMA)のパートナー兼NY事務所代表の重松象平氏を起用。ランドマーク性の高いデザイン、環境への配慮という視点が両立する外観デザインを採用した。外壁面等に配した外装ルーバーは、ファサードのエリアごとに異なる日射量に応じ、向きや疎密を調整することで建物内に入り込む日射量を低減させるデザインに。住宅部分においてはZEH-M Oriented、オフィス部分においてはZEB Orientedを取得する予定。
2031年度の完成を目指す。