(独)住宅金融支援機構は21日、「フラット35子育てプラス」の2024年2月13日の制度開始から1年が経過したことを受け、その利用状況を公表した。
「子育てプラス」は、子供1人に付き1ポイントを付与し、1ポイント当たり当初5年間の金利を0.25%引き下げるもの。制度開始から25年2月末までのフラット35全体の融資実行件数2万9,996件のうち、「子育てプラス」の利用件数は1万8,830件となり、約63%を占めた。平均利用ポイントは1.7ポイントで、1ポイント利用が48.8%、2ポイントが34.3%、3ポイントが13.4%。6ポイント以上を利用したというケースも0.3%あった。
「子育てプラス」の利用者が、住宅性能等の他の金利引き下げメニューも含めて得たポイント数の平均は3.7ポイント。当初5年間を年1.0%の金利引き下げを受けられる4ポイント以上を得た利用者が53.9%となった。
フラット35利用者に選択理由を聞いたところ、「子どもの人数に応じた金利引き下げ」を挙げる人が22.3%となり、住宅ローン選択の決め手の一つにもなっていることがうかがえた。また、自由回答では「子育て世帯を支援する制度はとてもありがたい」「子どもが6人いるので金利引き下げがありがたい」などといった声が聞かれた。