(株)長谷工コーポレーションは29日、木造・鉄筋コンクリート造のハイブリッド構造とした賃貸マンション「(仮称)目黒区中央町一丁目計画」(東京都目黒区、総戸数101戸)の木造箇所の施工に着手したと発表。木造箇所は、同社グループの(株)細田工務店が施工する。
同物件は、東急東横線「学芸大学」駅より徒歩11分に位置。1〜3階を鉄筋コンクリート造、4〜7階を木造・鉄筋コンクリート造のハイブリッド構造とする。なお、上階4階の専有部をハイブリッド構造としたプロジェクトは同社初。
木造施工箇所については、木造の壁すべてを非耐力壁とし、間取りの自由度と更新性を確保。木造高遮音二重床システムにより遮音性能も高める。耐火木造の壁・床を貫通する特許工法も採用。木を採用することにより、試算上約442t-CO2(約3万1,000本のスギが1年間に吸収する量に相当)を貯蔵できる。また、鉄筋コンクリート部分に環境配慮型コンクリートを採用することで、従来のコンクリート比約20%のCO2排出量削減が可能。
竣工は2025年3月の予定。
今後は、既存マンションでの木造化・木質化についても検討を進めていく考え。