三井不動産レジデンシャル(株)は29日、シニアレジデンス「パークウェルステイト」ブランドのフラッグシップ物件として10月1日に開業する「パークウェルステイト西麻布」(東京都港区、総居室数400室)をマスコミに公開した。
東京メトロ日比谷線「広尾」駅および東京メトロ日比谷線「六本木」駅から徒歩12分、東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅から徒歩13分。敷地面積7,018.51平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上36階地下1階建て。延床面積は4万5,984.79平方メートル。
空地率50%を確保し、2,200平方メートルのプライベートガーデンを設置。中木から高木までで260本超を植樹し、1,500平方メートルの緑化面積を確保した。カラオケルーム、マージャンルームを含む多様な共用設備を用意。ライブラリーは1,800冊以上の蔵書を備え、うち年間360冊の入れ替えを実施する計画。9階にはウェルネスプール、フィットネスジム、大浴場、リラクゼーションラウンジを設けており、これらを組み合わせ入居者の健康増進をサポートする。
35階は眺望も楽しめるダイニングを設置。帝国ホテルが調理・サービスを担当し、味、栄養バランスに配慮した朝昼夕の食事を提供する。毎食複数のメニューを用意し、入居者はそれらの中から好みや気分に合わせて注文することができる。36階にはプライベートダイニングを3室設け、帝国ホテルのコースメニューを注文できるほか、ライブキッチンを設けた部屋(1室)では、入居者が料理人を招聘して調理するといったことも可能。1階のティーパビリオンでは、帝国ホテルのシェフが焼き上げたパンを楽しめるビュッフェスタイルの朝食を提供する。
4〜8階および10〜34階は自立生活者向けの一般居室フロア。専有面積約39〜142平方メートル、1LDK〜2LDKを中心に55タイプを用意した。32〜34階はプレミアムフロアとし、100平方メートル以上の広い面積を確保している。3階には介護が必要になった場合に利用できる約22〜35平方メートルの介護居室を60室配置した。
入居費用は1LDK(49Btype)に1人で入居した場合、入居一時金は入居時82歳の場合で1億20万円、同75歳の場合で1億5,030万円。共益費、基本サービス料を合わせた月額の支払いは24万5,660円。2LDK(130Btype、プレミアム住戸)に2人で入居した場合、入居一時金は入居時82歳の場合3億6,864万円、同75歳の場合5億4,096万円、月額利用料は53万6,900円。2022年6月末にホームページを開設して以来4,000件の反響があり、すでに180件超の申し込みを得ている。
シニアレジデンス事業部開発室主管・米本 厚氏は、「フラッグシップ物件にふさわしい、ハード・ソフト両面において最高峰のシニアレジデンスであると自負している」と述べた。9月には同ブランド最大戸数の「パークウェルステイト幕張ベイパーク」(千葉市美浜区、居室数617室)、10月には神奈川県初の「パークウェルステイト湘南藤沢SST」(神奈川県藤沢市、居室数566室)も開業を予定。6物件・2,591戸体制となる。
また同社は、同ブランドのブランドアンバサダーに吉永 小百合氏を起用。同氏出演のTVCMを8月1日から放映する。21年開業の「パークウェルステイト鴨川」(千葉県鴨川市、総戸数473室)を舞台に、同氏の語りに合わせて、同ブランドのコンセプトである「自立した元気な高齢者の方々が新たなライフステージを自分らしく豊かに過ごしていただくためのサービスレジデンス」での暮らしを描いた。