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東京Aクラスビル、賃料低下に底打ち感

2024.07.29
業界関連

 三幸エステート(株)は29日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2024年第2四半期(4〜6月)版)を公表した。


 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万6,791円(前期比1,431円上昇)と3期連続の上昇となり、底打ち感が現れている。空室率は5.7%(同0.1ポイント上昇)と小幅な動きにとどまった。まとまった面積の空室を抱えて竣工した新築ビルがあった一方、本社移転や新規開設等により空室消化が進んでおり、オフィス需要は拡大傾向が続いている。


 Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、1万9,305円(同616円低下)。3期ぶりで下落したものの、小幅な動きにとどまっており、賃料は上昇傾向に転じつつある。空室率は3.8%(同0.2ポイント低下)と3期連続の低下。港区の既存ビルを中心に拡張需要等でまとまった面積の空室が消化され、主な低下要因となった。


 また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万8,503円(同110円上昇)。3期連続の上昇となり、賃料は上昇傾向に転じている。空室率は4.1%(同0.3ポイント低下)と、21年第2期四半期以来の3%台に近づきつつある。

出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

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