業界関連ニュース

東急不、虎ノ門に総合ウェルビーイング施設

2024.08.21
業界関連










ジムエリアには多くの面積を割いているが、あくまでも心身を整えるためのコンテンツの一つとしている




多忙なビジネスワーカーのために短時間高強度のエクセサイズプログラムを提供する



 東急不動産(株)は21日、総合ウェルビーイング施設「CARAPPO(からっぽ)」の初弾として、10月1日に開業する「CARAPPO虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)を報道陣に公開した。


 同社とルネサンスグループの(株)スポーツオアシス(元・(株)東急スポーツオアシス)が共同で進める新規事業で、もともとスポーツオアシスが東急不動産グループ傘下にあった時に着想されたもの。ジムやスタジオでのトレーニングはコンテンツの一つと位置付け、サウナ、メディテーション(瞑想)を組み合わせ、多忙なビジネスパーソンのストレスを解消。心身ともにリフレッシュした「からっぽ」の状態へリセットすることで、生産性を高めることを念頭に置いた新しいコンセプトの施設。


 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅直結の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」5階に位置。広さ2,000平方メートル。日本家屋の縁側を意識したラウンジ、ジムエリア、メディテーションスタジオ、スパなどで構成。スパには男女それぞれに2つのサウナとトトノイルームを設置。これとは別に個室型のパーソナルサウナを3室用意した。多忙なワーカーのための短時間高強度のエクセサイズプログラムや没入型瞑想体験などのオリジナルレッスンを多数用意。1日数回の利用者含め、300〜400人程度の利用に対応する。


 「虎ノ門ヒルズ」から半径500mで働く約17万人のビジネスワーカー、ベンチャー企業経営者をメインターゲットとし、「高級」ではなく、あくまでもワーカーのパフォーマンスアップに貢献する施設として差別化していく。一方で一般的なフィットネスクラブよりも会員数を6割程度に絞り、ゆったりとしたストレスのない空間を提供する。


 利用形態は個人会員のみで、月会費は3万6,000円。森ビル(株)のオフィステナントワーカーは3万5,000円。8月下旬から事前内覧会を開き、会員を募る。事前反響は男女ほぼ同率。虎ノ門周辺に女性向けサウナが無いことから、サウナ期待の女性の反響が目立つという。開業後の反響を見ながら、今後の施設展開も検討していく。オフィスビル内でのフルサービスに加え、ホテルでの一部コンテンツの提供などさまざまな形態でのサービス提供も視野に入れていくが、現時点で決まっている出店計画はない。












メディテーションスタジオでは専門家による没入型瞑想体験プログラムを提供




スパ併設のサウナは男女とも2種類。坐禅の際の半眼をコンセプトにした「MU:」は胡坐がかけるようベンチの奥行きを深くしている




仏教の「空」をイメージした丸い空間のサウナ「KU:」



 

出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

一覧へ戻る