(株)矢野経済研究所は23日、2024年度の国内「非住宅木造市場に関する調査」の結果を公表。公的データ等を基に、市場規模やセグメント別の動向、将来展望について推計した。
23年度の市場規模は、床面積ベースで334万2,000平方メートル(前年度比4.5%減)。1棟当たりの延床面積の縮小や建築コスト抑制の動きが影響したとみられる。一方、床面積ベースでは8,788億円(同33.7%増)と大幅増となり、ウッドショックのからの回復や建築コストの上昇が大きく影響したかたち。
24年度見込みは床面積340万平方メートル(前年度比1.7%増)、工事予定額8,800億円(同0.1%増)とおおむね横ばいで推移すると予測した。また、非住宅木造の分野は、SDGsやカーボンニュートラル(CN)といった社会貢献・環境負荷低減の側面でも注目されており、今後30年に向けて床面積・工事予定額ともに増加傾向で推移すると見込む。30年度については床面積410万平方メートル、工事予定額1兆1,400億円まで拡大するとした。