(一社)マンション管理業協会は14日、記者懇談会を開催。2024年度10月末時点における「マンション管理適正評価制度」の登録状況等について公表した。
登録件数は6,127件(9月末比329件増)。最も多い登録は「★4」で2,576件、全体の約42.0%を占めている。都道府県別では、東京都が1,802件でシェアは29.4%。神奈川県842件、大阪府568件と続いた。
戸数別で見ると、50戸未満が全体の52%を占めて最も多く、最大戸数は1,433戸・最小は5戸。竣工年別では、1991〜2000年に竣工したマンションが全体の30%を占めている。最も古いマンションは1965年竣工(築59年)、最も新しいマンションは2023年竣工。階数別では、6〜10階建てが全体の45%だった。
戸数が多くなるほど「★5」の割合が高くなる傾向にあり、400戸以上の「★5」の割合は79.3%、50戸未満では22.3%。また、築浅になるほど「★5」の割合は高くなり、21年以降竣工のマンションでは「★5」が51.2%を占めている。ただし、1971〜80年竣工においても「★5」を獲得したマンションは見られ、その割合は6.3%だった。
同協会理事長の高松 茂氏は、「今年度中に1万件の登録が目標。それに向け、当協会の理事会社に関しては、各社“管理組合の20%登録”を目指し、着実に登録を推進している。課題となるのは、登録に前向きではない管理会社のモチベーションをどう上げていくかだ。先行している会社のノウハウを提供したり、管理組合に対するアプローチをバックアップしたりするなど、フォローしていくことが必要」と話した。
なお、同日行なわれた理事会において、齋藤栄司氏(大和ライフネクスト株式会社代表取締役社長)の副理事長就任を決議した。