森ビル(株)と慶應義塾大学医学部は14日、「働く人の心身の健康やウェルビーイングに資するデータベース構築」を開始したと発表した。両者が2021年4月に開設した「慶応義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座」の一環。同講座の詳細は、過去のニュースを参照。
麻布台ヒルズをはじめ、都心で働くオフィスワーカーを対象に、心理的・身体的な健康情報や、生活習慣および働き方などに関する情報を長期にわたって収集。それらの情報をデータベース化し、働く世代の健康づくりに関する社会的な提言や、ヘルスケアテクノロジーの開発に活用する。
研究協力者には年に1回、働き方や休み方、女性特有の健康課題、メンタルヘルス、ウェルビーイングに関する80項目のWebアンケート調査への回答を求めるとともに、定期健康診断の結果を提供してもらう。一部では、最新のウェアラブルデバイスを用いた活動、睡眠、血糖、血圧などのデータ収集も行なう。
麻布台ヒルズの入居企業を中心とした24社の協力の下、10月から調査を開始。12月〜25年3月にデータ解析やフィードバックを行なう。25年度以降は調査規模を拡大し、最終的には都心のオフィスワーカー約1万人を対象とすることを目指す。