野村不動産(株)は14日、物流施設「Landport習志野」(千葉県習志野市)内の「習志野Techrum Hub(テクラムハブ)」をリニューアルしたと発表。30社70種類以上の機器で物流DXを検証できるような環境を整えた。
「Techrum(テクラム)」は、物流に係る自動化および省人化に向けたさまざまな課題解決を目指す企業間共創プログラム。その効果検証拠点として2022年4月から本格稼働した「習志野Techrum Hub」には、24年10月までに累計349社・2,000人以上が来場したが、多くの企業は情報収集にとどまっており、個別のソリューションを見学・検証するだけでは自社の物流業務との関連性が薄く、本格的な導入に至るケースは限られていた。そこで、より現実的かつ網羅的にDXを検証できる環境を提供するべく、今回のリニューアルに至った。
業種・品物・荷姿ごとに最適なソリューションの組み合わせを実作業現場のフローやプロセスに沿って設置。具体的には、入荷から出荷の一連の工程において「入荷の効率化」「超小物ピッキング(医薬品・ゲームソフト)」「小物ピッキング(食品・日用雑貨)」「不定形ピッキング(アウトドア用品・建材)」「パレット無人ハンドリング(飲料・家具)」の5つのパターンを構築した。
また、自動化・省人化機器のみならず、作業負荷を軽減するパワースーツ、消費電力の可視化システムなど、現状の問題や課題を把握するための可視化ソフトウェアや従業員の安心・安全を保持する環境改善のツールを展示している。