野村不動産(株)は19日、「世界の水辺の街と、最新の街づくりトレンド 〜今求められている街とBLUE FRONT SHIBAURAの街づくり〜」の名称で、東京の水辺におけるこれからの開発についてを考えるメディアセミナーを開催した。
同社が推進する大規模複合開発「BLUE FRONT SHIBAURA」(東京都港区)については、過去のニュースを参照。
セミナーでは、(株)日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門プリンシパルの高野寛之氏が「世界の水辺のまちづくり新潮流」と題し、米ニューヨーク州やシドニー、パリにおける水辺の再開発や舟運の事例を紹介。それらの地域では、住宅や商業施設を建設する単なる都市開発にとどまらず、日常利用を想定した公園や水辺空間を楽しめる施設なども併せて整備する、国際競争力を高めるようなまちづくりが進んでおり、通勤・通学の手段としての舟運が活性化していることを説明。高野氏は、「東京においても、水上交通を活用した新たな人の流れを創出することで、土地のポテンシャルが引き上げられる。にぎわいやウェルビーイング、イノベーションが起こり続ける、新たなライフスタイルの拠点へと進化していくことが、東京の水辺開発として非常に重要」と述べた。
野村不動産芝浦プロジェクト本部芝浦プロジェクト企画部企画課課長の内田賢吾氏は「水辺のライフスタイルをどうやってつくっていくか、他のベイエリアとどう連携していくか、そしてベイエリアの価値が上がることが東京というまちにどういった影響をもたらすかを考えながら、事業を進めていきたい」と話した。