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東急Re・デザイン、実証型オフィスを刷新

2024.12.03
業界関連











「WORK ARENA YOGA」全景。写真手前が「ACTIVE」ゾーン




従業員による運営部隊「WOOPS」が常駐。社内活性化のためのイベントなどを仕掛けていく




従業員エントランス前のデジタルサイネージでは、出社した従業員のプロフィール等を流す



 (株)東急Re・デザインは3日、2020年オープンの「LIVE OFFICE用賀」を改修した新たな実証型オフィス「WORK ARENA YOGA」(東京都世田谷区)を報道陣に公開した。コロナ禍を挟んだ4年間の運営で浮き彫りにされた課題を反映し、ワーカーのクリエイティビティと組織のエンゲージメントを誘発する仕掛けを、ハード・ソフト両面で盛り込んだ。


 「LIVE OFFICE用賀」は、東急田園都市線「用賀」駅直結の「世田谷ビジネススクエア」にあるスペースパートナー事業部のオフィスを改装し、自社の理想の働き方追究とオフィスリニューアルを検討する企業への提案場所とした実証型オフィス。スタッフが業務目的に応じてワークスペースを選ぶABW(Activity Based Working)を本格的に導入。スタッフ間のコミュニケーションを促すアイディアを随所に盛り込んだ。


 同オフィスには、約200人の事業部員の3〜4割が出社し、それぞれの業務に合わせた働き方をしてきたが、これまでの運用の中で「ABWが機能せず、出社メンバーと席が固定化」「情報やスキルが共有されない」「クリエイティブワークがブラックボックス化」といった課題が見えてきた。そこで、社内で改修プロジェクトを発足。社内デザインコンペの上位2チームが中心となって改修プロジェクトチームを立ち上げ、24年7月中旬から改修に着手。10月にリニューアルを完了した。改修コストは約1億6,000万円(坪単価約80万円)。


 改修したのは、約900平方メートルのオフィスのうち、応接や会議室を除いた約680平方メートル。オフィスはデスクワークだけでなく、ムーブメントやイノベーションといったアクションを起こす場という意味を込め「WORK ARENA」をコンセプトとした。全体を、ソロワークを中心とした「CALM」ゾーンとグループワークやコラボレーションの場の「ACTIVE」ゾーンとにレイアウト。「ACTIVE」ゾーン(約260平方メートル)には、デザイナーやスタッフが自分の仕事や趣味に関連した書籍などをアピールする本棚、イベントや社内セミナーのための超大型スクリーンなどを設置。オフィスエントランスなど3ヵ所にデジタルサイネージを配置、スタッフの紹介等を流し従業員の一体感を高める。


 ソフト面では、インキュベーションオフィスのような運営を提案すべく、社内スタッフによる運営専属部隊「WOOPS」が常駐。座席マネジメントや予約管理だけでなく、社内向け情報の発信やイベント企画・運営などを手掛けていく。また、顧客のSDGsへの取り組み支援をにらんで、環境配慮素材を用いた什器を多く使い、旧オフィスの什器の多くも再利用している。座席数は138席(旧オフィス:115席)で、事業部スタッフ数の約65%(同:55%)。すべてフリーアドレス(役員ブースは役員同士のフリーアドレス)。


 同日会見したスペースパートナー事業部、同社取締役専務執行役員事業部長の齋藤勇人氏は「IT企業やスタートアップといった新たなイノベーションやムーブメントを求める企業の力になれるオフィスとして提案していく」と抱負を述べた。旧オフィスは、コロナ禍期間を含め4年間で268社・757人が来場。新オフィスでは、旧オフィスを上回る月間30社ペースでの来場を見込んでいる。











ソロワークを中心とした「CALM」ゾーンも完全フリーアドレス




役員ブースは役員同士が共有。オープンなつくりとしてスタッフとの自然な対話を促す


出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

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