積水ハウス(株)は4日、「家がまた誰かの家に生まれ変わる『循環する家』Circular Design from House to House」(以下、「House to House」)と、2050年までの達成目標を宣言した。
「House to House」とは、あらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を目指す社会経済システム「サーキュラーエコノミー」への移行における同社の取り組み。現在、3万点以上からなる家の部材を見直し、リサイクル部材(リユース、リニューアブル等を含む)だけで構成された家づくりを推進。その持続可能な資源利用を目指し、「つくり方から、つくりなおそう。」をスローガンに掲げ、活動している。
サーキュラーエコノミーへの移行に向け、「サーキュラーデザインプロジェクト」として3つの領域を体系化。建物の長寿命化と長期利用に取り組む領域「住宅の長寿命化」は、長期優良住宅やスムストックといった取り組みを推進。「自然資本の持続可能な利用」では、住宅の資源を調達する際、フェアウッド(伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品)調達を実施。「住宅部材と原材料の循環利用」領域は、住宅を新築・改修・解体する際、部材と原材料の循環利用に取り組んでいる。
同社の取り組みや構想を広く発信することで、サプライヤーをはじめ業界のさまざまな関係各所と協力しながら「サーキュラーエコノミー」移行につなげていく考え。