大和ハウス工業(株)は5日、気象や地震の情報を一元管理できる総合災害モニタリングシステム「DoKo-moni(ドコモニ)」を開発し、2日から提案を開始したと発表した。
同システムには、(株)ナレッジフォーサイトのリアルタイムモニタリング技術を活用。気象や地震に関する最大6種類のデータ(気温・湿度・風速・雨量・加速度・映像)をリアルタイムで取得および確認することが可能で、熱中症対策や強風・豪雨への対策を講じることができる。地震発生時には、加速度センサーで検知した揺れの大きさに基づき、建物躯体や二次部材(外装・間仕切り壁・天井・設備機器)の被害程度を推定。地震発生から1分程度で同システム画面に表示する。
また、各種データの中でも建物への影響が大きい風速・雨量・震度について、被害の恐れがある際にアラートメールを発信。施設管理者が指定した値を上回った場合、事前に登録したメールアドレスにアラートが送信され、迅速な初動対応が可能となる。
複数の建物のモニタリング情報もクラウド上で一括管理でき、施設管理業務の省力化に貢献。一括管理画面では、各建物で計測される各種データの数値に応じて各施設のマップピンが色分けして表示されるため、異常気象や地震発生時には施設の点検優先順位の設定などが容易となる。