ESR(株)は6日、マルチテナント型物流施設「ESR 日高ディストリビューションセンター」(埼玉県日高市)を11月30日に竣工したと発表した。
埼玉県のほぼ中央部を南北に縦貫する国道407号線に面しており、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「圏央鶴ヶ島」ICから2.6kmに立地。関東圏全域、新潟方面、関東以西への広域配送などに対応できる。
敷地面積約1万7,286平方メートル。鉄骨造耐震構造地上4階建て、延床面積約3万5,543平方メートル。全館LED照明、循環型排水再利用によるトイレ洗浄等、環境・省エネルギーに配慮し、CASBEEのAランク、BELSの最高位6スターを取得した。
最小賃貸区画は3,521坪。1階を3区画に分け、各区画と2〜4階までの各フロアを組み合わせた2層使いのプランで、最大3テナントへの分割賃貸が可能。1平方メートル当たりの床荷重は1階が2.0t、2〜4階が1.5t。梁下有効高は5.5m、柱ピッチは間口11.5m×奥行10.3mを確保。各区画に、積載5.0tまたは3.5tの荷物用エレベーターとパレット専用垂直搬送機を備える。
働きやすい庫内環境の提供に向け、2〜4階の倉庫エリアには空調設備を完備。建物エントランスにスロープを設置するほか、館内にはバリアフリートイレも備えるなど、車いすユーザーや障がい者にも配慮した。
さらにBCP対策として、非常用自家発電設備を整備。停電時でも、事務所と倉庫の照明、荷物用エレベーターの一部、トイレおよび給排水ポンプ等が一定時間使用できる保安用電源を確保している。