中央日本土地建物(株)と(独)都市再生機構(UR都市機構)は6日、共同で開発を進めている「田町駅前建替プロジェクト」(東京都港区)について、施設名称を「ミタマチテラス」に決定したと発表した。
両者が区分所有する「春日ビル」をオフィスビルに建て替えるプロジェクト。都営浅草線・三田線「三田」駅直結、JR山手線・京浜東北線「田町」駅徒歩2分に立地。敷地面積約5,140平方メートル。建て替え後の建物は、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上20階地下3階建て、延床面積約5万5,500平方メートル。
オフィス・店舗・子育て支援施設を設けるほか、4階に中央日本土地建物が運営するオープンイノベーションオフィス「SENQ田町」を整備。3・4階には、同施設の入居テナントが無料で利用できる「ワーカーラウンジ」や「ソロルーム」(事前予約・従量課金制)(全17室)、12〜90人が利用可能な「カンファレンス」(同)(全17部屋)を設ける予定。
南北面では窓を二重ガラス構造として空調負荷を抑え、東西面では西日などを遮る縦フィンや自然換気装置、太陽光の反射によって天井を照らすように自動調整が可能なブラインドを設置することで、消費エネルギーを効率的に削減。雨水の利用や、太陽光パネルも設置する。また、パソコンやスマートフォンからエネルギー使用量、室内温度・湿度、発電量などがテナントごとに確認できるようにし、施設利用者が日常的に環境を意識できるしようとする。
これらの取り組みにより、ZEB Ready認証、BELS六つ星、CASBEE‐スマートウェルネスオフィス評価認証Sランクを取得した。
竣工は2025年8月の予定。