リスト(株)の連結子会社であるリストデベロップメント(株)は17日、19日に開業する同社初のリゾートホテル「ラヴィーニュ白馬 by 温故知新」(長野県北安曇郡、総客室数38室)を関係者に公開した。各居室を販売し、所有者が利用しない時はホテルとして貸し出す「ホテルコンドミニアム」として運営する。
同施設は、山岳リゾート地「白馬村」の中心エリア「エコーランド」に立地。JR大糸線「白馬」駅より車で5分。敷地面積約3,950平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上5階建て。客室は10タイプ、スタジオ〜3ベッドルーム。客室面積約53〜144平方メートル。全室角部屋仕様。ハイサッシを標準とし、西側の客室は八方尾根を望む。オーナーズロッカー付きで、荷物やウィンタースポーツ用具の収納に対応する。
全国各地でスモールラグジュアリーホテルや老舗旅館等のプロデュース・運営実績を持つ(株)温故知新が運営を担う。1,000本以上の国産ワインをワインセラーに納めており、1階のフレンチレストランでのマリアージュを楽しんでもらう。宿泊料金(1泊)は、スタンダードツイン(53平方メートル、定員3人)で1人当たり3万6,120円〜、ジュニアスイート(99平方メートル、定員4名)で1人当たり4万5,675円〜。
ホテルコンドとしての販売は、リストサザビーズインターナショナルリアルティと東急リゾート(株)が実施。販売価格は8,000万円台〜2億5,000万円台。現在先着順で販売中の4室(1ベッドルーム〜3ベッドルーム、約65〜144平方メートル)は、1億190万〜2億4,650万円。高額帯の客室はインバウンドの引き合いが強く、全体の25%がインバウンドへの販売となっている。
17日の開業イベントで挨拶したリストデベロップメント代表取締役社⻑の木内寛之氏は「白馬の雪は、日本国内だけでなく海外の方からも絶大な人気を誇っている。また最近はグリーンシーズンの施設も充実していて、1年を通して豊かな自然を楽しめるポテンシャルを秘めている。白馬村の地価公示上昇率は近年著しく、今後のさらなる発展が期待されている。販売に当たっては、当社グループのネットワークを生かし、海外でも紹介している。今後も同様のホテル開発プロジェクトに挑戦し、地域社会の発展、日本の観光業の発展に貢献していきたい」と抱負を述べた。
また運営を手掛ける温故知新代表取締役の松山知樹氏は「日本全国の不便な場所でホテルを運営しているわれわれにとって、白馬はまさに“銀座”のような場所。ホテルを開業したところがゴールではなく、ここからがスタート。お客さまが訪れるたびに常に何かが変わっていて、新しい発見がある、何度も訪れたくなるようなホテルへ磨き続けていきたい。そのためにはグリーンシーズンをどうするかが課題。そこで、日本ワインをテーマにした」などと語った。