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日鉄興和不、東池袋にIoT賃貸マンション初弾

2024.12.20
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「リビオメゾン東池袋」外観




居室



 日鉄興和不動産(株)は20日、今月上旬から入居開始した賃貸マンション「リビオメゾン東池袋」(東京都豊島区、総戸数49戸)を報道陣に公開した。同社の賃貸マンションでは初めて、専有部・共用部にIoT機器を実装(分譲マンションでは2物件にオプション設定実績がある)。スマートフォンのアプリで家具家電の遠隔操作等を可能とした。


 同物件は、東京メトロ有楽町線「東池袋」駅徒歩8分に立地する、鉄筋コンクリート造地上12階建ての賃貸マンション。約405平方メートルの建設地を期間30年の定期借地契約で借り上げ、同社が建物を建設・保有・運用する。住戸は、1DK〜3LDK、専有面積約25〜76平方メートル。11・12階はプレミアム住戸として、食洗器、床暖房、ミストサウナなど設備機器のグレードが上がるほか、メゾネット住戸などの設定もある。


 DINKSやプレファミリーをメインターゲットと想定したことから、外観デザインや間取りに加え、IoTによる生活利便性の向上で差別化していくことにした。ホームIoTプラットフォームを開発・ 提供する(株)リンクジャパンのスマートホームサービスを全戸に導入。同社のスマートホーム統合アプリを使い、居室の家電操作や室内の温度制御、玄関のスマートロック施錠・解錠、共用エントランスのオートロック解錠が可能(顔認証ロックも併用)。


 各住戸には、スマートリモコン、スマートスイッチ、スマートロック、温湿度センサー、スマートハブ、マルチボタン、開閉センサー、人感センサーを標準装備。各家電の個別操作に加え、マルチボタンを使って起床時、帰宅時、就寝時などのシーンに合わせた照明やエアコン、家電のON・OFFが可能。人感センサーや開閉センサーを簡易的なホームセキュリティシステムとして使うこともできる。また、アプリのGPS機能を使い、帰宅前に自動でエアコンを起動することや、湯船のお湯張り、 室内の空調の自動調整も可能。オンライン診療をはじめ、 家事代行サービスや訪問介護サービスなどとも連携している。


 月額賃料は、14万円台〜50万円台。坪賃料は、IoT導入等による付加価値も考慮し、周辺相場を上回る1万9,000円台としている。すでに8戸に申し込みが入っているという。同物件の評価を踏まえ、今後もIoT導入を検討していく方針。












玄関ホールに設置されたマルチボタン。4つのボタンに最大12の操作を割り当てることができ、起床・帰宅・就寝などのシーンに合わせて家電を操作できる




円状の機器の上は人感センサー。人が通過すると関知するため、見守りやセキュリティ機器として使うことが可能。下は温湿度センサーで、設定した温度に室内を保つようエアコンの操作ができる




各居室のエアコンコンセントにスマートスイッチを設置。家電のリモコンの赤外線を受信して操作する


出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

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