住友不動産商業マネジメント(株)は14日、大規模複合街区「有明ガーデン」(東京都江東区)の新たな飲食エリア「ARIAKE FOOD STAGE」を、15日のオープンを前に関係者や報道陣に公開した。
同エリアは、最大8,000人収容の劇場型イベントホール「東京ガーデンシアター」に隣接する2階に位置。「有明ガーデン」は、子育てファミリーの利用が着実に増加しているほか、近年では「東京ガーデンシアター」や「有明アリーナ」、「有明GYM-EX」、「有明アーバンパーク」への来場者が立ち寄ることが増えてきた。その中で、約900席を備える5階のフードエリア「Ariakeダイナー」だけでは席が確保し切れないという課題に直面。そこで、今回の新エリア設置に至った。
「ARIAKE FOOD STAGE」は、飲食7店舗、302席を整備。主な利用者を「東京ガーデンシアター」におけるライブイベントでの来街者と想定し、興行前後に食事を済ませられるようピザやドーナツなど手軽に食べられるメニューをそろえたほか、ハイテーブル・ハイチェアとしている。また、コンサートと連携した施策として、モール内でアーティストの楽曲を流したりモール内の飲食店舗でコラボメニューを販売したりなどは継続。さらに、「ARIAKE FOOD STAGE」入り口や店内にはアーティストのイメージカラーに合わせた電飾を設置し、店内の75インチのモニター3台ではライブ映像を流すなど、充実した滞在時間となる空間を演出する。
同日、取材に応じた住友不動産商業マネジメント有明モール運営部部長の坂巻裕太氏は「シアターへの来場者は、ショッピングモールの中に入ってもトイレに行くのみなど、施設の売り上げ・消費につなげられていなかった。現状、モールは年間1,000万人の利用をいただいているが、そうした層をターゲットにした『ARIAKE FOOD STAGE』の開設で、それが年間1〜2割程度は増えると見込んでいる」と話した。