スター・マイカ・ホールディングス(株)は14日、2024年11月期決算(連結)説明会を開催した。
当期(23年12月1日〜24年11月30日)は、売上高558億4,900万円(前期比14.3%増)、営業利益55億2,400万円(同14.0%増)、経常利益46億700万円(同17.5%増)、当期純利益31億600万円(同16.6%増)。売上高・利益とも過去最高を達成した。
主力のリノベマンション事業では、大型購入案件を含む都市部のオーナーチェンジ物件(入居者がいたままの状態で売買される収益物件)の購入に注力。保有物件数が増加したことから、賃貸売り上げは46億6,714万円(同11.5%増)となった。販売面においては、収益性を維持しながら販売事業期間を大きく短縮。販売戸数が増加し、販売売り上げ490億6,857万円(同11.6%増)を計上、販売利益率は13.0%(同0.2ポイント減)となった。その結果、売上高は537億3,572万円(同11.6%増)、営業利益は48億4,400万円(同0.4%減)に。
インベストメント事業については、営業投資有価証券の一部売却、保有する1棟収益物件の売却を行なうとともに、新たな1棟収益物件を購入。売上高8億9,612万円(同139.8%増)、営業利益1億6,434万円(前期:営業損失2,427万円)を計上した。アドバイザリー事業は、仲介手数料収入が増加したことに加え、大口の成功報酬を収受するなどコンサルティング報酬も増加。売上高は18億9,331万円(前期比54.7%増)、営業利益は2億3,011万円(同98.4%増)となった。
また、24〜26年度の中期経営計画について、同社代表取締役社長の水永政志氏が説明。「3年分の成長目標を1年で達成したことにより、定量目標の見直しを行なう」とし、売上高700億円、営業利益70億円、当期純利益38億円に上方修正した。
事業戦略は、(1)オーナーチェンジ物件への回帰、(2)都市部シェアの向上、(3)リフォーム構造改革、(4)販売事業期間の短縮、(5)ファンド化の推進という方向性は変えず、組織再編、都市部の高価格帯への取り組みを深耕。売上高・売上総利益の連続更新、および営業利益の最高益を目指す。
次期は、売上高640億6,100万円、営業利益62億9,800万円、経常利益49億8,100万円、当期純利益34億4,200万円を見込む。