国土交通省は17日、「東京都市計画事業八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)を、優良な民間都市再生事業計画として認定した。
計画地は都市再生緊急整備地域および特定都市再生緊急整備地域の「東京都心・臨海地域」に位置。同地域の地域整備方針において東京都心や周辺部において、老朽建築物の機能更新や土地の集約化等により、歴史と文化を生かしたうるおいと風格あるまち並みを形成する計画。
事業面積は約1万6,927平方メートル。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上44階地下3階塔屋2階建ての事務所・店舗・宿泊施設の複合ビルと、鉄骨造2階建ての商業施設で構成する。
日本橋川交流拠点の象徴となる広場空間の整備の他、「東京」駅などの駅・まち・川をつなぐ地上・地下・デッキレベルの歩行者ネットワークを整備することで、日本橋川沿いの水辺空間におけるにぎわい創出や回遊性の向上を図る。
また、周辺地区との連携を視野に、高度金融人材の活動支援のためのサポート設備を整備。金融拠点としての東京の国際競争力強化の向上に寄与したい考え。併せて帰宅困難者受入スペースの整備や、自立分散型のエネルギーネットワークの導入により東京駅周辺の防災対応力強化を図る。
事業施行期間は2024年12月〜32年12月の予定。