観光庁は15日、2024年暦年の「インバウンド消費動向調査」の結果を発表した。
外国人出国者数の多い空海港などを中心に調査地点を選定。外国語会話が可能な調査員が外国語の調査票を見せながら聞き取り調査を実施した。法務省の出入国管理統計をベースに調査設計をしている。
訪日外国人旅行消費額は8兆1,395億円(前年比53.4%増)と、過去最高となった。国籍・地域別では「中国」(1兆7,335億円、構成比21.3%)、「台湾」(1兆936億円、同13.4%)、「韓国」(9,632億円、同11.8%)だった。
費目別に消費額の構成比を見ると、「宿泊費」が33.6%と最も高く、次いで「買物代」(29.5%)、「飲食費」(21.5%)と続いた。23年と比べると買物代の構成比が増加しており、19年との比較では宿泊費の構成比が増加、買物代の構成比が減少していた。
訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出は22万7,000円(同6.8%増)だった。国籍・地域別に見ると「英国」(38万3,000円、同16.9%増)が最も高く、次いでオーストラリア(38万2,311円、同12.2%増)、スペイン(37万714円、同10.3%増)と続いた。