ミサワホームは29日、南極における技術研究・建築工法開発をスタートしたと発表した。グループのシンクタンクである(株)ミサワホーム総合研究所が、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(以下、「極地研」)の「昭和基地利用プログラム」に採択されたもの。
同プログラムは、極地研が南極・昭和基地等のプラットホームを民間事業者の研究開発のために開放するプログラム。採択されたのは、(1)「内陸基地における『モジュールの簡易連結技術開発』および『自然エネルギー利用の効果測定』」、(2)「『日本国内での仮組立』と『昭和基地での組立』の工事進捗比較による専門職でなくても組立が可能な建築工法の開発」の2点。2024年12月から27年3月まで研究開発を行なう。
(1)については、トレーラーハウスを活用。有機的に連結させることや、再エネを活用して電力の自給自足ができるようにすることで、災害直後でも対応できる自立型災害対策拠点ユニットの構築を目指す。また、(2)では、昭和基地でも短工期建設を可能にする構法を検討することで、職人不足が深刻な国内建築業界にもフィードバックできるようにする。