業界関連ニュース

早期退去の理由は「騒音」「近隣トラブル」

2025.02.05
業界関連

 (株)CHINTAIは5日、「引っ越し後の物件に対する後悔や早期退去の経験、内見で確認するお部屋の情報」についてのアンケート調査結果を発表した。


 過去、賃貸物件に引っ越しをしたことがある全国の20〜50歳代の男女を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施。調査期間は2024年9月20〜26日、有効回答数は800件。


 それによると、賃貸物件への入居後、半数以上(57.2%)の人が1回以上後悔した経験があることが分かった。「1回だけある」との回答が26.1%と最も多く、次いで「2〜3回ある」が21.6%、「4回以上ある」が9.5%。後悔した理由については、住戸内の設備に対する不満のほか、「住んでみたら電車の音が想像以上にうるさかった」「近隣の騒音がひどかった」といった騒音問題や、「隣人が何かとクレームをつけてくる」「近隣住民との人間関係に問題があった」など近隣住民への不満など。


 早期退去の経験がある人は全体の22.0%。内訳は、「1回だけある」が14.8%で最多。「2〜3回ある」4.4%、「4回以上ある」2.9%と続いた。早期退去の理由で最も多かったのは「騒音」(34.1%)。次いで「生活トラブル」(27.3%)、「転勤」(19.9%)、「設備不良」(18.8%)だった。


 また、内見時に必ずチェックするポイントの最多は「日当たり」(22.4%)。「周辺環境」(15.9%)、「水回り」(14.0%)が上位に挙がった。内見で把握しきれず住んでから分かった問題では、「騒音」が37.0%と最も多く、次いで「日当たり」が21.6%。「内見で把握できたことは、住んだ上で分かったことの何%程度か」という問いについては、「50%」(26.6%)が最多に。「60%」(15.1%)、「30%」(13.5%)と続いた。


 同社は「部屋探しにおいて、多くの人が事前情報収集だけでは十分な判断が難しいと感じている」と分析。「入居後に判明する住環境の課題が、早期退去という大きな決断に直結していることが分かる」としている。

出典:最新不動産ニュースサイト R.E.port ©1997 株式会社不動産流通研究所

一覧へ戻る