(株)ザイマックス不動産総合研究所は3日、「オフィスビルエネルギー消費量およびコスト調査」結果を発表した。
同社グループが運営する首都圏の一般的な賃貸オフィスビルのうち、有効なデータを得られた約100棟を対象に、エネルギー消費量・単価・コストの推移について調査したもの。調査期間は、2009年4月〜24年12月。
24年のエネルギー消費量は、1ヵ月・1平方メートル当たり111.3MJ(23年比約1%減)。10年と比べ、約33%の減少となり、調査開始以来の過去最低値を記録した。
同期の月当たりのエネルギー単価は、平均で1MJ当たり2.71円(同0.14円下落)。22年に急激に上昇した単価は、24年も高止まりしている。ロシアのウクライナ侵攻による燃料供給不足、OPECの減産による原油・LNG価格の高騰、さらに円安進行による輸入コスト増などが下落の要因。
1ヵ月・1平方メートル当たりのエネルギーコストは、296.4円(同20.2円下落)と下落。エネルギー単価の高騰が主因だが、消費量の減少にもかかわらずコストは高水準を維持している。