
東京建物(株)は4日、YNKエリア(八重洲・日本橋・京橋)の今後のまちづくりの方向性と実現に向けたアクションプランを示した「YNKエリア まちづくりビジョン」を発表。同社代表取締役社長執行役員の小澤克人氏が内容を説明した。
同エリアでは、江戸時代から育まれてきた食やものづくり、人のつながりといった文化・精神性が受け継がれ、路地の多い昔ながらのまち並みも残されている一方で、複数の大規模再開発が進められている。そうしたYNKエリアがこれからも持続的に発展していくため、目指すべき将来像とその実現に向けたアクションプランをまちづくりビジョンとして定めた。
将来像として掲げたのが、「潤環都市 YNK」。都市の経済活動がまちの文化を“潤し”、その文化的価値がさらなる人や投資、交流を呼び込む循環=潤環により、新たな活力を生み出し続けるまちを目指すとした。
具体的には、(1)世界から人と投資を引き寄せる、(2)自分の居場所と感じられる都市をつくる、(3)粋なつながりを継ぐ、(4)日本らしい目利きで世界に提示する、の4つに取り組む。
(1)では、大規模再開発の推進や地下の歩行者ネットワークの整備などにより、都市の利便性を高めていく。(2)では、車道の削減など八重洲通りの道路空間の再編、日本橋川の水辺空間の整備・活用などにより、人中心の空間整備を推進。(3)では、地域の伝統行事に同社が引き続き積極的に参加することで、文化を未来に承継。芸術文化を写真やアートなどを用い広く周知するイベントの実施や情報発信にさらに力を入れる。(4)では、同エリアが江戸時代、全国から職人や商人が集う100万人都市でありつつ、人にも環境にも社会にも優しい暮らしを営んでいたと言われていることを踏まえ、社会課題を解決し、真の豊かさを体感できる「都市のロールモデル」を提示することに取り組む。
同氏は、「まちの方々と共に歩みを進めていく。このことがまちづくりビジョンの実現には不可欠であり、そのことがYNKエリアの持続的な価値向上にもつながるものと考えている」と強調。その上で、「これからもまちの皆さまと共に、YNKエリアの価値向上に向けしっかりと取り組んでいきたい」と抱負を述べた。